「梅の日」海南市の中野BCで梅酒の仕込みはじまる

2023年06月06日 17時43分

歴史・文化社会経済

梅の収穫が盛んになる6月6日を「紀州梅の会」が「梅の日」と制定しています。梅の日のきょう(6日)海南市の酒造大手・中野BC株式会社では、ことし(2023年)も紀州南高梅(なんこううめ)を使った梅酒の仕込みがはじまりました。

タンクに南高梅を投入する梅酒職人ら(6月6日・海南市・中野BC)
梅酒の熟成タンクを収容する「梅酒蔵」
シャワーで洗浄される新鮮な南高梅

けさ、中野BCの「梅酒蔵(うめしゅぐら)」には、みなべ町などで収穫されたばかりの紀州南高梅がトラックで次々と運ばれ、早速、水できれいに洗った梅の実を、蔵人(くらびと)たちが、高さ4・2m、直径2・6mのホーロー製の熟成タンクの上から次々と投入し、蔵の中はうっすらと紅をさした果実からただよう甘酸っぱい香りに包まれました。初日のきょうは、およそ10トンの果実をタンクに漬け込むことにしています。

四代目梅酒杜氏の藤原弘彰さん

中野BCの梅酒の責任者で四代目(よだいめ)梅酒(うめしゅ)杜氏(とうじ)」の藤原(ふじわら・)(ひろ)(あき)さん47歳は「ことしは冬の寒さと春の暖かさのメリハリがきき、雨の量も豊富な安定した気候で、実太(みぶと)りの良い梅になりました。生産農家が丹精込めて育てた梅をしっかりと良い梅酒に仕上げたい」と話しています。

タンクに投入された南高梅

中野BCでは、これからおよそ1か月にわたって漬け込み作業を行い、11月末頃には、新酒「中野梅酒 NOUVEAU(ヌーボー)」として仕上がり、出荷される予定です。

一方、東京の大田(おおた)市場(しじょう)では、けさ早く、田辺市の真砂(まなご・)(みつ)(とし)市長らが、 市場関係者らに紀州南高梅をPRしました。

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