「北山川の筏流し技術」が林業遺産に
2023年06月04日 15時21分
日本で唯一の飛び地の村、北山村に伝わる「北山川の筏(いかだ)流し技術」が、このほど、和歌山県で初めて、日本(にほん)森林学会の「林業遺産」に選ばれました。
「北山川の筏流し」は、16世紀頃から始まった木材運搬の技術で、トラック輸送への転換や大規模なダム開発によって、1960年代初めには姿を消しましたが、筏流しの技術は、1979年から始められた「観光筏下り」に引き継がれ、今なお保存・継承されていることが評価されました。「北山川の筏流し技術」は、伝統的な筏流しの姿を全国で唯一、今に伝えています。
北山村では、認定を機に、さらに後世に残し、より沢山の人に知ってもらう機会になるようにしたいとしています。
林業遺産は、日本各地の林業発展の歴史を、将来にわたって記憶・記録していくことを目的に、日本森林学会が、設立100周年となった2013年から選定を行っていて、現在50件が認定されています。