嶋末和秀・新所長就任 和歌山地方・家庭裁判所

2023年05月31日 18時19分

社会

和歌山地方裁判所と家庭裁判所の新しい所長に就任した嶋末和秀(しますえ・かずひで)所長がきょう(5/31)、記者会見にのぞみ、「組織としての裁判所を運営してくにあたり、責任の重さを感じている」と語りました。

記者会見にのぞむ嶋末所長(2023年5月31日)

嶋末所長は、広島県出身の57歳で、東京大学法学部在学中に司法試験に合格し、卒業後の1990年、弁護士となり、知的財産などの民事裁判を担当する中で、技術的な知識を高めるため、東京大学薬学部に再び入学し、2年間、学びながら弁護士を続けてきましたが、2005年、法律家としての自分の成長を目指して裁判官に転じ、知的財産高等裁判所や東京高等裁判所の判事などを歴任し、先月(4月)28日付で和歌山地方・家庭裁判所の所長に就任しきました。

きょう午後、開かれた記者会見で、嶋末所長は、「全国の裁判所で手続きのデジタル化が進む中、和歌山でも、これらの取り組みを通じて、司法アクセスの利便性を高め、より身近で利用しやすい裁判所の実現を目指すとともに、裁判所全体の合理化、効率化を進めて裁判の迅速化をはかるため、所長の立場で、さまざまな環境整備に努めたい」と抱負を述べました。

また、初めて赴任する和歌山県の印象について、嶋末所長は、「人々の温かさを感じる」と話し、「和歌山市のポルトヨーロッパに出かけましたが、もっとゆっくり見てみたいし、熊野古道については、海南市の藤白神社から歩き始めたい。ガイドブックに掲載されている熊野本宮大社や高野山、白浜にも行ってみたい」と話しました。

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