JR和歌山駅で高校生が薬物乱用防止を呼びかけ

2023年05月31日 18時20分

教育社会

JR和歌山駅前で、きょう(31日)午後、和歌山市内の高校3校の生徒らが、薬物乱用防止を呼びかける街頭啓発を行いました。

駅の利用者に啓発グッズを配る高校生(5月31日・JR和歌山駅)

これは、和歌山県警察本部の少年課と和歌山西・東・北の各警察署が主体となり、和歌山市内の高校生や、和歌山県と和歌山市、県警察少年補導員連絡会の協力を得て、2004年から毎年行っているもので、新型コロナ禍での中断を経て、ことし(2023年)4年ぶりに再開されました。

整列する生徒ら(5月31日・和歌山市・わかちか広場)

きょうは、県立向陽高校と和歌山信愛高校、それに近畿大学附属和歌山高校の生徒らが、JR和歌山駅西口の利用者に声をかけながら、薬物乱用防止のチラシとポケットティッシュを配りました。

県警マスコット「きしゅう君」に入って愛嬌を振りまく向陽高校野球部の生徒

きょうは、向陽高校野球部の男子が和歌山県警のマスコット「きしゅう君」の着ぐるみを着て愛嬌を振りまき、下校途中の小学生に囲まれて記念写真を撮るなど、和やかな雰囲気に包まれていました。

参加した向陽高校の男子と近畿大学附属和歌山高校の女子は「薬物には依存性があるので、手を出してはダメだと思いました」「薬物の怖さをいろんな人に知ってもらい、少しでも危ないことや、薬物使用者が減ってほしい」と話していました。

配布された啓発グッズ

和歌山県警少年課の村上(むらかみ・)一徳(かずのり)次席は「SNSなどで簡単に入手できてしまう世の中になり、和歌山でも中高生の大麻事案が増えている。このような取組みを通じて、薬物への誘いに乗らない意識を高めてほしい」と訴えました。

和歌山県では、19歳までの少年による大麻の検挙数が、おととし(2021年)が22件、去年(2022年)が19件、ことし4月末までで8件に上っています。

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