日赤和歌山医療センターの産婦人科医師がレバノンに派遣

2023年05月31日 18時19分

社会福祉・医療

日赤和歌山医療センター・産婦人科医師の女性が、レバノンのパレスチナ難民キャンプ近くにある病院に派遣されることになり、きょう(31日)出発式が開かれました。

きょうの出発式のもよう(5月31日・日赤和歌山医療センター)

派遣されるのは、日赤和歌山医療センター産婦人科の医師・春日摩耶(かすが・まや)さん36歳です。

春日さんは、レバノンの首都・ベイルートから北に60キロほど離れた、第二の都市・トリポリにあるパレスチナ赤新月社(せきしんげつしゃ)が運営する「サファド病院」に派遣され、難民キャンプに身を寄せるパレスチナ人への診療や、現地の医師への技術支援や提言、研修などを行います。産婦人科医師になって9年目の春日さんは今回が初めての海外派遣となるほか、日赤全体でも、産婦人科医の海外派遣は珍しいということです。

春日医師を激励する山下院長(右)

出発式で、日赤和歌山医療センターの山下(やました・)(ゆき)(たか)院長は「治安に注意することはもちろん、体調にも気をつけて、現地の期待に応えてほしい」と激励しました。

現地の病院の様子を語る中院長補佐(右)

3年前にサファド病院を視察した、救急科・集中治療部長の中大輔(なか・だいすけ)院長補佐は「当時は古い病棟だったが、現在は新しく建てかわり、きれいになっていると聞いている。春日先生から学びたいスタッフは沢山いるので、思う存分活躍してほしい」と呼びかけました。

意気込みを語る春日医師

春日さんは「これまで培った知識と技術を活かす医療提供が出来たらと思います。日赤和歌山医療センターと比べて医療設備などは限られると思いますが、そんな中でどのような医療が出来るのか、しっかり学んできます」と意気込みを語りました。

春日さんは、あす(6月1日)のよる出国し、7月20日ごろまで派遣される予定です。

WBSインフォメーション

WBSショッピング55