全国一斉・自転車の取締り 警察が高校生らに注意
2023年05月30日 18時36分
自転車を利用する際の交通ルールを守るため、和歌山県警察本部はきょう(5月30日)、県内各地の街頭で自転車に乗った高校生らを対象に取締りを行いました。
これは、自転車を利用する人たちに対する全国一斉の取り締まりにあわせて行われたもので、和歌山県内では、雨の降る中、12の警察署管内すべてで行われました。
このうち、和歌山市西浜地区を走る南港山東線沿いの歩道では、警察本部と和歌山西警察署からあわせて8人の警察官が出て、傘をさして自転車に乗ったり、2台の自転車を並んで走らせたりしている通学途中の高校生らを一人ずつ呼び止めて注意し、信号無視や携帯電話の使用など、交通違反の内容を書いたセイフティカードを渡して再び同じことをしないよう指導していました。
県警によりますと、去年1年間に発生した自転車が絡む交通事故は220件で、この事故による死者は3人、全治1ヶ月以上の重傷が63人、軽傷が149人となっていて、人数は、年々減っていますが、人身事故に占める割合は、逆に増えています。
和歌山県警では、警察署ごとに、日頃から自転車の取締りを行っていて、今年4月には、県内12の警察署すべてにそれぞれ1人ずつ、「B―CAP(ビー・キャップ)」と呼ばれる自転車取締指導者を指定し、「B―CAP」を指導する組織として、県警本部に、県警察自転車取締部隊「B―POLICE(ビー・ポリス)」を設置しています。
和歌山西警察署交通課の「B―CAP」を務める野口紀人(のぐち・としひと)さんは、「自転車は免許が要らないので、軽く考えがちですが、法律上は自動車と同じなので、交通事故の現場を調べる際にも、自転車に乗っていた事故の当事者には、運転中に小学生が飛び出してきていたら、あなたが加害者になることもある、と伝えています。今後は、ヘルメットを当たり前にかぶるようになってほしい」と話しました。
県警交通指導課によりますと、県内12の警察署管内で行われた取締りの結果、指導警告を行ったのは67件で、最も多かったのが、2台の自転車による並走の禁止で22件、次いで、傘さし運転が20件、交差点などでの一時不停止が11件などとなっています。