クビアカツヤカミキリ・御坊市のウメにも被害確認

2023年05月30日 18時36分

政治災害・防災社会経済

ウメやモモ、スモモ、サクラの樹木を食い荒らす害虫で、特定外来生物として駆除の対象となっているクビアカツヤカミキリの被害が、御坊(ごぼう)市内のウメの樹木にも広がっていることが和歌山県の調査でわかりました。中紀・紀南のウメの園地で被害が確認されたのは初めてで、県では調査範囲をさらに拡げて警戒しています。

定例記者会見での岸本知事(5月30日・和歌山県庁)

県によりますと、被害が見つかったウメの樹木は、御坊市内の3カ所の3本です。このほか、すでに市内の3カ所でサクラの樹木5本にも被害が確認されています。被害に遭った樹木はすべて伐採されました。

今月(5月)22日、御坊市内のサクラにクビアカツヤカミキリの被害が確認された事を受け、県では、JAや御坊市と周辺の町と共同で、半径2キロ以内のサクラやウメ、モモ、スモモの樹木を調査していますが、あらたにウメの被害が確認されたことを受け、範囲を半径3キロ圏内に拡げて調査を続けるとともに、ウメをはじめとする中紀・紀南の果樹園地に警戒を呼びかけています。

岸本(きしもと・)(しゅう)(へい)知事は、けさ(30日)の定例記者会見で「去年(2022年)は紀北でとどまっていた被害が南に拡大したことを大変深刻に受け止めている。職員総出で調査を行い、幼虫が成虫になる前にできるだけ発見して早く封じ込めたい。また、食害で樹木が枯死するため農家の財産的な被害は大きいが、果実そのものには何の影響も無いので、風評被害を防ぐため、その点も十二分に広報していく」と話しています。

県では、クビアカツヤカミキリの発生が疑われる現象がみられた時は、県や振興局、JA、市町村役場などへ速やかに通報するよう呼びかけています。

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