和歌山県教委・覚醒剤使用の非常勤職員と漁業権侵害の教諭を懲戒処分
2023年05月26日 20時36分
和歌山県教育委員会は、覚醒剤を使用して逮捕された県立南紀はまゆう支援学校の62歳の介助職員をきのう(25日)付けで懲戒免職処分に、海でタコやワカメ、ナマコを密漁して検挙された県立星林高校の48歳の教諭を、きょう(26日)付けで懲戒戒告処分にしました。
県・教育委員会によりますと、南紀はまゆう支援学校の会計年度任用職員で、スクールバスに乗り降りする児童や生徒を介助していた62歳の男は、先月3日、車の中で覚醒剤を使用した疑いで、11日に田辺警察署に逮捕され、28日に起訴されました。県教育委員会が接見した際、男は「知人からもらった。むしゃくしゃしたのを落ち着かせるためだった」と述べ、起訴内容を認めているということです。
男は「馬鹿なことをしてしまい、校長や介助職員、多くの人に迷惑を掛けて申し訳ない」と話しているということです。
一方、星林高校の48歳の男性教諭は、父親と2人で、ことし(2023年)2月17日のよる10時40分ごろからおよそ1時間にわたって、和歌山市の加太漁協が漁業権を持つ海域で、タコ1匹とワカメ6キロあまりを密漁したほか、特定水産動植物に指定されているナマコ3匹も獲り、パトロール中の和歌山海上保安部の保安官に漁業法違反の疑いで検挙され、その後、今月(5月)2日に略式起訴され、20日に罰金10万円を和歌山簡易裁判所に納付しました。
教諭は、過去にも10年前と3~4年前にもそれぞれ1回程度、この海域で密漁をしていたということですが「当時は違法という認識は無く、海上保安官からの指導でわかった。自分の身勝手な考えと無知により、迷惑を掛けてしまった」と話しているということです。
県教育委員会では「県の教育行政を著しく失墜させ、誠に遺憾。今後、教職員に再発防止を厳しく指導し、信頼回復に全力を挙げる」と話しています。