「核兵器廃絶」を訴え、和歌山市で国民平和大行進
2023年05月20日 18時36分
核兵器のない平和な世界の実現を呼びかけながら被爆地広島に向けて行進する「原水爆禁止国民平和大行進」が、きょう(20日)、和歌山市内で行われ、参加者は核兵器廃絶を訴えました。
この行進は、核兵器の廃絶運動に取り組んでいる和歌山県原水協などによる実行委員会が毎年行っています。ことしは、全国11のコースで行進が行われていて、和歌山市ではおよそ100人が参加しました。
きょう午前、和歌山市役所前の広場で出発式を行ったあと、参加者たちは、核兵器廃絶や平和の実現を訴えるのぼりや横断幕、「ウクライナに平和を」などと書かれた手作りのプラカードを沿道の人たちにも見えるように持って、強風の中、力強く市内を行進しました。
母親と毎年行進に参加しているという28歳の女性は「原爆が投下された日本だからこそ、二度とこの地で戦争が起きないように、戦争反対とアピールしていきたい」と話していました。
県原水協理事長で県平和行進実行委員長の茂野和廣(しげの・かずひろ)さんは「唯一の戦争被爆国として核兵器参加条約に参加することを呼びかけるとともに、核兵器をなくそうという運動をみんなで強めませんか、平和な日本にしませんかと訴えていきたい」と話していました。
行進はこのあと、由良町や田辺市などを経て、6月6日には新宮市まで進み、8日に三重県へ引き継がれることになっています。ゴールとなる広島市の平和公園には、8月4日に到着する予定です。