古座川町で国内最小「ハッチョウトンボ」が羽化
2023年05月18日 17時50分
古座川町(こざがわちょう)の休耕田では、ことし(2023年)も、国内最小とされる小さなトンボ「ハッチョウトンボ」の羽化が始まりました。
ハッチョウトンボは、体長がわずか2センチ、体の色はオスが赤色、メスは黄褐色と黒のまだら模様で、東南アジアの熱帯域を中心に生息しています。
日本でも、古座川町をはじめ各地で生息が確認されていますが、近年では、開発や環境汚染で数が減り、古座川町では町指定の天然記念物となるなど、希少な生き物として、地元で保護活動が行われています。
町内の直見地区にある「大谷湿田」は町が1992年に買い取った保護地で、周囲には柵が設置されています。
ことしも多くのハッチョウトンボが確認され、古座川町教育委員会の漁野貴洋さん27歳は「貴重な生き物です。木道を設けており、湿田に足を踏み入れずに、そっと見守ってほしい」と話しています。
古座川町のハッチョウトンボは、7月下旬頃まで観測できるということです。