和歌浦湾で赤潮発生 和歌山県内で今年初確認

2023年05月16日 19時32分

災害・防災社会

きょう(5/16)、和歌山市の和歌浦湾で今年(2023年)初となる赤潮の発生が確認され、和歌山県が、監視を続けています。

県資源管理課によりますと、きょう午後2時50分頃、和歌山市の和歌浦湾の沖合いで、海水が、灰色がかった、だいだい色になっているのをパトロール中の県の漁業取締船が発見し、赤潮の発生を確認しました。

赤潮が発生したのは、和歌山市の雑賀崎灯台から南西におよそ5・5キロメートルの海域で、南北およそ1800メートル、東西およそ200メートルの広い範囲に広がっています。

職員が調べたところ、「ノクチルカ シンチランス」という種類のプランクトンが原因とわかり、プランクトンの密度は、かなり低いということです。

このプランクトンが魚類を死なせることはまれですが、体内にアンモニアを含んでいるため、アンモニアに弱いイカなどには有害なほか、大量に発生すると、魚類の酸欠を引き起こすことがあるということです。

いまのところ、漁業被害は確認されていませんが、県資源管理課では、漁業関係者に対し、海水の着色状況に注意し、必要に応じて養殖魚介類のえさ止めや、いけすの移動などで対応するよう呼びかけています。

県内で赤潮が発生するのは、今年になって初めてです。

WBSインフォメーション

WBSショッピング55