御坊市でクビアカツヤカミキリ確認・紀北以外では初

2023年05月15日 18時17分

社会

和歌山県によりますと、今月(5月)10日、御坊市内で、特定外来生物に指定されている害虫で、うめやもも、すももなどの樹木を食い荒らす、クビアカツヤカミキリが初めて確認されました。県では、自宅周辺や、果樹園、畑などで被害が無いか確認するよう呼びかけています。

県によりますと、今月10日、御坊市内の住民から日高振興局に「さくらの樹から、クビアカツヤカミキリのものと疑われる幼虫のフンの固まりが見つかった」と 通報がありました。これを受け、県の職員がフンの固まりを確認し、紀の川市の「かき・もも研究所」でPCR検査を行った結果、クビアカツヤカミキリのものと確認されました。

このため、県では、被害にあった桜の木を翌11日に伐採、12日に焼却処分したほか、JAや周辺の市と町の協力で、半径1キロ以内にあるさくらや、うめ、もも、すもものすべての樹木で被害が出ていないか調べています。

また、県内全域でもフンの固まりがないか確認するよう、注意を呼びかけています。

県内のさくらの樹にクビアカツヤカミキリの発生が確認されたのは、御坊市が6番目で、中紀以南では初めてです。このほか、うめやもも、すももの樹には、かつらぎ町や橋本市、紀の川市、和歌山市など紀北地方で発生が確認されています。

県では、うめやすももの栽培が盛んな中紀・紀南地方の農園などに警戒を呼びかけると共に、クビアカツヤカミキリと疑われる兆しがある場合は、速やかに県や振興局に通報するよう求めています。

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