近大和歌山中学で「情報ネットモラル教室」

2023年05月15日 16時09分

教育社会

和歌山市善明寺(ぜんみょうじ)の近畿大学附属和歌山中学校で、きょう(15日)インターネット上のマナーやモラルを学ぶ「情報ネットモラル教室」が開かれました。

きょうの教室のもよう(5月15日・和歌山市善明寺・近大附属和歌山中学校)

近大和歌山中学校では、2008年から、中学校1年生を対象にネットのマナーやモラルを学ぶ「情報ネットモラル教室」を開いています。その後、スマートフォンが急速に普及した去年(2022年)からは中学生全員に対象を拡げて、ネット上のトラブルや犯罪防止を強く呼びかけています。

きょうは、和歌山市立少年センターの田中宣行(たなか・のぶゆき)さんが講師となり、若者がネット上で知り合った犯罪者に殺害されたり、性暴力を受けたりした事件や、誹謗()中傷()の書き込みによるいじめや自殺、いわゆる「ファスト動画」や、飲食店でのいたずらといった写真や動画の投稿が損害賠償訴訟に発展した事例を紹介しながら、ネットで拡散される影響の大きさや怖さを指摘し、慎重に扱うよう強調しました。

講師で和歌山市立少年センターの田中宣行さん

田中さんは「これらに似た事例は和歌山市でも起きています。SNSで知らない他人と気安く会うのは危険です。スマートフォンは包丁と一緒。使い方を間違えると他人も自分も傷つける武器にもなります。感情的になったときが本当に怖いです。写真や動画をアップする時も慎重に。スマホやSNSのトラブルは自己責任。場合によっては犯罪行為につながるので、十分気をつけてください」と呼びかけました。

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