「和歌祭」中止 神事のみ執行 花火は今夜実施

2023年05月14日 19時12分

イベント歴史・文化社会

徳川家康をまつる紀州東照宮の例大祭「和歌祭(わかまつり)」はきょう(5/14)、和歌山市の和歌浦地区一帯で開かれる予定でしたが、悪天候のため中止となり、神事のみが執り行われました。

本殿の外にも関係者が参列(2023年5月14日)

和歌祭は、徳川家康(とくがわ・いえやす)をまつる紀州東照宮の例大祭で、1622年に始まり、現在は、毎年5月の第2日曜日に行われています。

今年も本殿で神事が営まれた後、紀州東照宮の急な石段での神輿おろしを経て渡御行列が行われる予定でしたが、前日からの雨がやまないため、実行委員会が、石段を降ろすのは危険と判断し、まつりを中止しました。

和歌祭が雨で中止となるのは、2018年以来、5年ぶりです。

紀州東照宮では、きょう午前10時から本殿で神事だけが執り行われ、和歌山県の岸本周平(きしもと・しゅうへい)知事ら来賓や、和歌祭の保存会や実行委員会などのメンバーが参列し、玉串を捧げるなどしました。

紀州東照宮の西川秀大(にしかわ・ひでひろ)宮司は、「中止となったのは残念でしたが、皆様参列のもと、神事を執り行い、天下泰平と人々の安寧を祈念できたことは喜びです。来年に向けて準備したい」と話しました。

神輿を片付ける和歌祭実行委員会のメンバーら

また、和歌祭実行委員会の中山豊若(なかやま・とよわか)委員長は「午前6時に皆さんに集まってもらって中止を決めました。1ヶ月前から準備をしてきてもらったので、実行委員会の皆さんは辛かったと思いますが、神輿おろしは危険と判断し苦渋の決断をしました。今年できなかった分、来年、さらにパワーアップして盛り上げていきたい」と話しました。

去年、400年の節目の年を迎えた和歌祭でお世話になった人たちにお礼の気持ちを込めて1600発の花火を打ち上げる和歌浦花火大会は、今夜7時半から和歌浦漁港で行われます。

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