和歌山県「大阪・関西万博」パビリオンの出展基本方針を発表
2023年05月10日 18時57分
和歌山県は、2025年「大阪・関西万博」の出展基本方針を決定し、きょう(10日)岸本周平知事が公表しました。
大阪・関西万博で、和歌山県は、関西広域連合が会場内に設置する関西パビリオンのブースに、仮称「和歌山館」を出展します。
出展テーマは「和歌山百景 ―霊性の大地―」で、神話の時代から神々が鎮まる特別な場所に根付いた、宗教や身分などの違いに関わらず、すべてを受け入れて融合・共存させる精神文化を、日本の「持続可能な世界」のモデルとして全国や海外に発信します。
広さ251平方メートルのブース内には、紀伊山地の巨木をイメージしたいくつもの映像タワー「トーテム」を設置し、東京大学先端科学技術研究センターの最新技術で県内の様々な風景や文化などを魅力的に表示します。
また、中央部分のステージでは「和歌山の今を生きる人」に焦点を当てて、パフォーマンスやトークショーなどが繰り広げられます。さらに、飲食が可能な「カウンターバー」も設置され、和歌山の食の魅力を気軽に味わえるようにします。
岸本知事は「現時点で和歌山県の展示には誰も期待していない。だからこそ無茶苦茶チャレンジして、一発大逆転で素晴らしいものを作ると担当職員に発破をかけたところだ。その上で、古事記や日本書紀の時代から育まれてきた和歌山のサステナビリティを売りにしたい」と意気込みを語りました。
県は、今後、パビリオンの基本設計や具体的な展示内容の選定などの準備に取り組みます。
また岸本知事は、多くの県民にも来場を促すため、県内の小・中学生や高校生の入場料の補助を県費で行う考えも示しました。