有田川町清水地区に移住就業支援施設「しろにし」完成

2023年05月08日 15時46分

社会経済

有田川町清水(ありだがわちょう・しみず)地区の小学校の跡地を、季節労働者の短期滞在先や移住者の一時的な居住空間としてリノベーションした移住就業支援拠点施設「しろにし」が完成し、きょう(8日)現地でテープカットが行われました。

「しろにし」の完成を祝うテープカット(5月8日・有田川町二川)

この施設は、2017年3月に休校した旧・有田川町立城山西(しろやまにし)小学校の校舎をリノベーションしたもので、国や和歌山県からの補助を受けて有田川町がおよそ2億円をかけて整備し、運営を地元の一般社団法人しろにしが手掛けます。

有田川町の中山正隆町長

きょう午前行われた竣工式典であいさつした有田川町の中山(なかやま・)正隆(まさたか)町長は「これまで、林業やブドウ園、金属加工業といった町内の企業で季節労働者や新入社員を雇う際に、滞在先や宿泊先の不足が課題となっていた。これからはこの施設を拠点に、有田川町への移住者や交流人口の増加が期待できる」と述べました。

旧・城山西小学校の校舎をリノベーションした「しろにし」
紀州材など木材を多用したコワーキングスペース
簡易宿泊用のドミトリー
単身移住者用「ふたがわ寮」の居室

式典後、内覧会が開かれ、出席者は、しろにし代表理事の楠部睦美(くすべ・むつみ)さんの案内で、紀州材などの木材をふんだんに使った内装や家具、単身者用の寮、短期宿泊者向けのドミトリーなどを見学していました。

しろにし代表理事の楠部睦美さん

楠部さんは「過疎化が進んで空き家は沢山ありますが、すぐに住める物件は少ないのが現状でした。清水地区は過疎化と高齢化が特に進んでいるので、出来なくなっていた地域の仕事や祭りなどにも積極的に参加できるよう、この施設が移住や就業を核とした地域おこしの拠点になれば」と抱負を語りました。

しろにしでは、宿泊や寮の賃貸利用のほか、施設を活用したイベント展開などの問い合わせに、電話やLINEで応じています。電話番号は0737(23)8881です。

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