佐藤春夫の命日に業績しのぶ「御供茶式」
2023年05月06日 18時23分
大正から昭和にかけて文学に大きな足跡を残した作家・佐藤春夫(さとう・はるお)の命日のきょう(6日)、出身地の新宮市で恒例の「御供茶(おくちゃ)式」が営まれ、地元の茶道愛好家らが遺影に茶を供えて文豪の業績をしのびました。
「御供茶(おくちゃ)式」は、およそ50人が参加して新宮市の世界遺産・熊野速玉大社の境内にある佐藤春夫記念館で開かれ、参加した人たちに茶と菓子が振る舞われました。
記念館の辻本雄一(つじもと・ゆういち)館長によりますと、佐藤春夫は熊野速玉大社の茶室で茶を楽しんだということで、「茶を楽しみながらふるさとを愛し、望郷詩人とも呼ばれた佐藤に思いをはせたい」と話していました。
記念館は、佐藤春夫の死後、東京都にあった住居を新宮市に移築し、その後記念館として開館しました。