和県内で今年初のO157感染 田辺市20代男性
2023年05月02日 21時11分
田辺市の20代の男性が、腸管出血性大腸菌O157に感染して発症し、入院していたことがわかりました。和歌山県内でO157の感染が確認されるのは、ことし(2023年)になって初めてです。
県健康推進課によりますと、この男性は、先月(4月)24日に嘔吐や水様性の下痢、血便などの症状が出て医療機関を受診し、入院しました。男性は、3日間、入院して治療を受け、回復して先月30日に退院し、検査の結果、腸管出血性大腸菌O157に感染していたことがわかりました。
O157の感染者が県内で確認されたのは、今年になって初めてです。
県健康推進課によりますと、男性は、嘔吐や下痢の症状が出る数日前に、自宅で十分、火が通っていない牛肉を食べていたということで、県は、これが感染の原因とみて調査しています。
腸管出血性大腸菌感染症O157は、年間を通じて発生する感染症で、県は、バーベキューなどの機会が増える季節を前に、「調理や食事の前の手洗いのほか、生肉には十分、火を通し、焼き肉などの際には、生肉をとる箸と食べる時に使う箸を別々にするよう注意を呼びかけています。