「昭和殉難者法務死追悼法要」 高野山で開催
2023年04月29日 18時53分
太平洋戦争で「戦争犯罪人」として処刑された人を悼む追悼法要が、きょう(29日)、高野山で、遺族らが参加して、しめやかに営まれました。
「昭和殉難者法務死追悼法要」は、「戦争犯罪人」として処刑された人の名誉を回復しようと、遺族らが1994年から毎年開いているもので、今年で30回目です。
「追悼法要」は、高野山・奥の院の追悼碑前で午前11時半から高野山真言宗管長で、総本山金剛峯寺の長谷部神道(はせべ・しんどう)座主を導師に営まれました。
参加者は、「太平洋戦争」で戦争犯罪人として処刑され、慰霊碑に祀られた1180人余りの霊に黙祷を捧げた後、読経が流れる中、参加者一人一人が、焼香して故人を悼みました。
また、参加者が「海行かば」を歌って霊を慰めました。
最後に、「昭和殉難者法務死追悼碑を守る会」の築野敦子(つの・あつこ)さんが、「今も、ウクライナで戦争が行われるなど、残念なことだが、多くの戦争犠牲者の上に今の平和があることを知り、平和を求めていきたい」と主催者を代表して挨拶しました。