紀伊半島３県で８８人の死者・行方不明者が生じた２０１１年９月の豪雨災害からの復興に思いをはせたこいのぼりがきょう（２４日）、被災した新宮市の熊野川町地区で休耕田沿いに揚げられました。

５月５日の端午の節句を前に、３０匹が新緑の山々を背に泳ぎだし、主催する住民団体によりますと、５月１４日まで楽しめるということです。

豪雨による熊野川の氾濫で、こいのぼりは流失したものの、全国から代わりが寄せられ、被災後も行事を続けることができました。

代表の下阪殖保(しもさか・しげやす)さんは「元気に空を泳ぐ姿で、人々が少しでも明るい気持ちになってくれればいい」と語り、高さおよそ１２メールの柱６本につるされて風になびくこいのぼりを見上げました。