サイン・プラス・サンクス運動 和歌山県内小学校に指定書
2023年04月19日 19時29分
横断歩道での歩行者優先の意識を歩行者だけでなく、ドライバーにも高めてもらおうという「サイン・プラス・サンクス運動」を和歌山県内の小学校で広めようと、和歌山東警察署がきょう(4/19)、管内の小学校で指定式を行いました。
「サイン・プラス・サンクス運動」は、歩行者が、横断歩道を渡る際に手を挙げてドライバーにサインを送り、横断する意思を明確に伝える一方、停止してくれたドライバーに感謝の気持ちを込めて会釈することで、ドライバーにも横断歩行者保護の意識を高めてもらおうと、県と県警が、去年7月から始めた取り組みで、今年度は、県内24の小学校を、運動推進校に指定するため、今月(4月)から警察署ごとに、指定書の交付を行っています。
きょう(4/19)、指定式が行われたのは、和歌山市立四ヶ郷小学校で1年生と2年生あわせておよそ170人が体育館に集まりました。
式では、はじめに和歌山東警察署の藤田和義(ふじた・かずよし)署長が挨拶し、「皆さんには、車の運転手さんにもっと歩行者を大切にしてもらうための『サイン・プラス・サンクス運動』の輪を拡げてもらいたいと思います」と協力を呼びかけました。
この後、四ヶ郷小学校の石神和弘(いしがみ・かずひろ)校長が藤田署長から指定書の交付を受け、和歌山県県民生活課の加藤良隆(かとう・よしたか)課長からサイン・プラス・サンクス運動ののぼり旗を受け取りました。
そして、児童の代表3人が、「私たちは、交通ルールを守り、横断歩道で手を上げ、ドライバーに、ありがとうの気持ちを伝えることを約束します」と声をそろえて誓いました。
この後、和歌山県警・交通企画課の警察官が、信号機のない横断歩道の渡り方を説明しました。
子どもたちは、和歌山県警のマスコット・きしゅうくんが、右と左を確認後、手を挙げて横断歩道を渡る様子を見た後、実際に挑戦していました。
小学1年生は、「いっぱい覚えて楽しかった。これまでにも手を挙げて渡ったことがあるし、これからもできる」と話していました。
四ヶ郷小学校の石神校長は、「四ヶ郷地区には、信号機のない横断歩道が多く、以前から子どもたちに浸透させたい運動だったので、声をかけてもらい、喜んで参加した。継続が大切なので、これから毎日、サインやサンクスの言葉を発することで、子どもたちに約束したことを思い出してもらうよう努めたい」と話しました。
また、和歌山東警察署交通課の大江澄享(おおえ・きよたか)課長は、「この運動は、JAFの調査で、信号機のない横断歩道での車両の停止率が低いことから始まったもの。長年かけて浸透させるため、毎年、指定校を変えて取り組み、子どもだけでなく、親御さんや近所の人たちへも広がっていくことを期待している」と話しました。
「サイン・プラス・サンクス運動」の推進校には、昨年度、県内18の小学校が指定され、運動を展開していて、今年度は、これとは別の24校が選ばれています。