県南部で20日に、ちょこっと部分日食
2023年04月16日 15時05分
太陽の一部が月に隠される天体ショー「部分日食」が、今月(4月)20日午後にあり、天気が良ければ、和歌山県南部などで、わずかに欠ける太陽が見られます。
国立天文台によりますと、部分日食が見られるのは、九州から関東地方の南部や南西諸島、伊豆諸島、小笠原諸島などで、県内では、有田市以南となります。といっても、欠けるのは、ごくわずかで、県内で最も大きく欠ける串本町でも、最大2・5%にすぎません。日本で日食が見られるのは、2020年6月以来、3年ぶりのことです。
串本の太陽は、20日午後2時18分頃に欠け始め、2時36分頃に食の最大を迎え、2時53分頃に日食が終わります。最大食分は、串本町で0・025(最大2・5%欠ける)、新宮市で0・019(最大1・9%欠ける)、田辺市で0・013(最大1・3%欠ける)、御坊市で0・007(最大0・7%欠ける)などとなっています。
国立天文台などでは、肉眼で、直接太陽を見るのは危険なため、日食グラスなどを使用するよう注意を呼びかけています。
ところで、今回の日食は、「金環皆既(きんかんかいき)日食」という珍しい日食で、インド洋と太平洋の一部では、太陽が細いリング状になる金環日食が見られ、オーストラリアやインドネシアなどの一部では、太陽が完全に隠れる皆既日食が起こります。
次に日本で日食が見られるのは、7年後の2030年6月1日で、この時は、北海道では金環日食、和歌山など、それ以外の全国では部分日食となります。