和歌山地検・柴田真検事正着任 記者会見で抱負語る

2023年04月14日 18時52分

社会

和歌山地方検察庁の新しい検事正として、柴田真(しばた・しん)氏が着任し、きょう(4/14)記者会見して抱負を語りました。

記者会見にのぞむ柴田検事正(2023年4月14日)

柴田検事正は、愛知県出身の56歳で、名古屋大学法学部を卒業後、1995年4月に東京地検の検事として検察庁に入り、岡山地検の次席や札幌高検の刑事部長などを歴任し、福岡地検小倉(こくら)支部の支部長からきょう付で和歌山地検の検事正に着任し、記者会見にのぞみました。

この中で、柴田検事正は、「県民の信頼や期待に応えるため、和歌山県の実情を踏まえて警察などの組織と連携し、和歌山地方検察庁一同が力をあわせ、検察の責務を高い水準で果たすべく全力を尽くす。その中でも、まずは、厳正公平、不偏不党の姿勢を保ちつつ、一つ一つの事件に誠実に向き合い、真相解明と適切な刑罰の実現に努める」と抱負を語りました。

また、犯罪の情勢として、柴田検事正は、個人的な印象と断った上で、「犯罪と非犯罪を隔てる溝が、どんどん小さくなっていると懸念している。普通に暮らしていた人が、アポ電強盗の犯罪被害に巻き込まれることもあれば、逆に特殊詐欺のメンバーに加わるケースもある。普通の人の生活に犯罪が侵入してこないように、普通の人が犯罪に手を染めることのないように、体制をつくっていきたい」と語りました。

また、和歌山県の印象については、柴田検事正は、「これまで和歌山県内で勤務したことはないが、県外からみていて、穏やかなはずなのに、ときどき深刻な難しい事件が起きるという印象。子どもの頃は、家族旅行などで、串本や那智の滝、熊野大社やくじらの博物館などを訪れたことがあり、在任中は、高野山などをお参りして身も心も清めてみたい」と話しました。

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