JR西日本と和歌山市が「おためし暮らし」
2023年04月10日 18時51分
JR西日本と沿線の自治体が、それぞれの地域への移住やワーケーションなどを促進する共同プロジェクト「おためし暮らし」に、和歌山市も加わることになり、きょう(10日)記者発表が行われました。
「おためし暮らし」は、JR西日本が、コロナ禍を契機に、沿線地域との共生や新たな価値の創造を目的に、鉄道による都市圏と地方との往復やワーケーションの促進を発信し、週末などは自然環境の豊かな各地方でゆったりと過ごすライフスタイルを提案する共同プロジェクトです。
2021年度から始まったこのプロジェクトには、滋賀県高島市(たかしまし)、京都府南丹市(なんたんし)、兵庫県丹波篠山市(たんばささやまし)が参加していますが、きょうから和歌山市と滋賀県甲賀市(こうかし)も加わりました。
JR西日本では、電車通勤を対象にしたおためし暮らし希望者の募集を、あす(11日)からスタートし、今年度(2023年度)の当初は、ことし(2023年)5月1日から来年(2024年)3月末までの間に2週間から3か月入居する条件で、和歌山市では新通(しんとおり)や加太(かだ)、雑賀崎(さいかざき)の3軒、ほか4市を合わせると12軒の物件で募集します。
参加者には京阪神からのJR運賃や特急料金の補助として、利用実績の40%相当がJR西日本の「WESTER(ウェスター)ポイント」として還元されるほか、駅レンタカーの特別割引プランの利用や、各市の移住サポート窓口での相談が出来ます。以降も物件の空きができ次第、随時追加されます。
和歌山市の尾花正啓(おばな・まさひろ)市長は「和歌山市はコンパクトで、特急くろしおが大阪駅に停車するようになるなど、京阪神とのアクセスも便利。海・山・川のレジャーも楽しめて、医療体制や子育て環境も充実し、独自の移住者支援制度も用意している。このプロジェクトで和歌山市への移住をさらに促進したい」と呼びかけました。
JR西日本・和歌山支社の金岡裕之(かなおか・ひろゆき)支社長は「和歌山市は海・山・川の魅力や、和歌山城に代表される歴史・文化あふれるまち。地方に住みながら都市に通うという、このプロジェクトのテーマにも合致する。和歌山市の移住定住促進と地域貢献に貢献したい」と話しています。
JR西日本では「おためし暮らし」の公式サイトや公式フェイスブックで、最新情報やサービスの詳細を紹介しています。