学校支援サポーターと学校長の対面式
2023年04月06日 12時28分
イジメや校内暴力などの問題行動の防止や、学校内外での生徒の安全対策などをサポートする「学校支援サポーター」と、派遣先の中学校の校長らの対面式が、きょう(6日)和歌山県警察本部で開かれました。
学校支援サポーター制度は、和歌山県教育委員会と和歌山県警察本部の連携で行われているもので、県教育委員会から要請を受けた県警本部が、元・警察官や警察職員を学校支援サポーターとして県内の公立中学校へ1年間、会計年度任用職員として派遣し、それぞれの学校で生徒の非行やいじめの未然防止や、学校の内外での生徒の安全対策をサポートします。
ことしは、和歌山・岩出・紀の川の3つの市の公立中学校あわせて12校に10人の学校支援サポーターが派遣され、対面式でそれぞれの校長とサポーターがあいさつしました。
このうち、和歌山市立西脇中学校に派遣されるサポーターの蔭地賢(おうじ・まさる)さん73歳は「2007年度からサポーターをしているので、きょうだいなどを通じて私の事を知っている生徒が多く、堅苦しくないので教師より馴染みやすいことが利点だと思っています」と話しています。
西脇中学校の鳥居純子(とりい・じゅんこ)校長は「教員の手がおよばない所をカバーしてもらえて大変安心できる。私たち教員の人員不足で支援の必要な生徒ひとりひとりのケアにも制約があるなかで、サポーターの力を借りながら対応していきたい」と話しています。
県警少年課によりますと、去年(2022年)1年間に、刑法犯で検挙・補導された少年は前の年より37人少ない196人でしたが、再犯者率はおよそ38%と、2年連続で増加傾向にあります。