和歌山県は、県税事務所で先月（３月）２０日に受理した、不動産取得税の減額や還付を申請するための書類を紛失したことを明らかにし、担当者が書類を提出した２人に事情を説明し、謝罪しました。いまのところ、この事による個人情報の漏えいや被害などは確認されていません。

県税事務所によりますと、紛失したのは、先月２０日に郵送で受理した住宅用の土地を取得した際に用いる不動産取得税の減額と還付の申請書と、住宅の登記事項に関する証明書です。

これらはいずれも県税事務所・不動産取得税課の書類棚に保管されていましたが、先月２８日、担当者が、コンピュータに入力された書類の内容を照合しようとした際に無くなっていることがわかりました。課では執務室の捜索や職員の聞き取りを行っていますが、見つかっていません。

課では、先月３１日、書類を提出した２人に事情を説明して陳謝し、それぞれ書類を再提出してもらったということです。

県税事務所では「公文書の適正な管理と保管をするとともに、改めて、公文書の重要性について職員への周知と徹底をはかります」とコメントしています。