都計道路南港山東線完成、産業振興に期待

2023年03月27日 16時41分

社会経済

和歌山市内の都市計画道路「南港山東線(なんこう・さんどうせん)」がこのほど全線で整備を終えたことについて、和歌山市の尾花正啓市長は、「市内の産業振興に重要な役割を示す道路で、これからの和歌山市の産業の発展に重要だ」と期待を寄せました。尾花市長がこのほど行われた定例会見で、記者の質問に答えて感想を述べたものです。和歌山市内では、西脇山口線など東西を結ぶ3本の都市計画道路の整備が急がれていましたが、全線の開通まで半世紀の日時を要しました。今回、南港山東線の県立和歌山工業高校前などを通る最後の区間の拡幅工事などが完了し、全線の整備が終了しました。

尾花市長は「3本の道路は整備が遅れていたがここ10年で整備が進んだ。3本の道路が阪和道の3つのインターに直結した」と感想を述べ、和歌山市の産業振興でネックの一つになっていた物流に必要な道路の整備が進んだと評価しています。

その上で尾花市長は、「今後、産業発展に重要な3本の道路がようやく整備されたので、和歌山市の産業発展により取り組んでいきたい」との考えを示しました。

南港山東線の完成は、国際拠点港湾和歌山下津港(わかやま・しもつこう)と阪和自動車道和歌山南スマートインターチェンジを結ぶ幹線道路として、産業や観光の振興に寄与することが期待されているほか、災害発生時の緊急輸送道路としての役割や周辺道路の渋滞緩和や、自転車・歩行者の通行の安全性向上に期待されています。

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