和歌山県消防功労者定例表彰式 和歌山市で開催

2023年03月22日 19時57分

災害・防災社会

和歌山県内で消防防災活動に功績のあった人を表彰する和歌山県消防功労者定例表彰式がきょう(3/22)、和歌山市で開かれ、受賞者の代表が賞状を受け取りました。

表彰式が行われた県民文化会館小ホール(2023年3月22日)

きょう午後、和歌山市の県民文化会館・小ホールで開かれた表彰式では、県知事表彰、県知事感謝状の贈呈、県消防協会総裁表彰のほか、消防庁長官表彰と日本(にっぽん)消防協会会長表彰の伝達も行われ、あわせて456人と16の団体が受賞しました。

このうち、県知事表彰では、去年夏に開かれた和歌山県消防操法大会で優勝し全国大会に出場した橋本市消防本部が、団体表彰で最も高く評価され「表彰旗」を受けたほか、次いで有田市消防団糸我(いとが)分団と広川町消防団が表彰され、個人では功労章として15人、永年勤続功労章として50人が表彰され、それぞれ代表者が登壇し、岸本周平(きしもと・しゅうへい)知事から賞状などを受け取りました。

橋本市消防本部の出席者が旗とともに賞状を受け取る

式典では、岸本知事が挨拶し、「和歌山県では、南海トラフ巨大地震の発生が懸念されていて、地域防災力の充実・強化はますます重要になっている。こうした中、県民の生命と財産を守るため、不撓不屈の精神で、日夜、火災や災害に立ち向かっている皆さんの力が必要。災害による犠牲者ゼロを目指す和歌山県に対し、引き続き、皆さんのご協力をお願いしたい」と述べました。

式辞を述べる岸本知事

この後、受賞者を代表して消防庁長官表彰の伝達を受けた田辺市消防団の団長を務める岩間秀幸(いわま・ひでゆき)さんが挨拶し、「今回の受賞を機に、住民の生命・財産を守るという消防の基本理念に今一度、立ち返り、心を新たにし、なお一層の消防任務の達成と公共の福祉のため邁進することを固く誓います」と述べ、決意を新たにしていました。

受賞者を代表して挨拶する岩間さん

また、表彰式では、県知事感謝状が、消防本部や消防団を退職した5人に贈られたほか、防火防災の啓発劇に取り組んでいる和歌山市消防団女性消防隊と、大学に独自の学生消防団を結成し活動している紀の川市消防団本部近畿大学部に贈られました。

賞状を受ける廣瀬さん(左)

感謝状を受け取った学生消防団のリーダーで、4年間、活動に参加し、この春卒業する近畿大学大学院生物理工学研究科2年の廣瀬祐大(ひろせ・ゆうだい)さん24歳は、「これまでの取り組みが評価されてうれしい。去年4月から9人の女性が学生消防団に加わって活動していますが、今年は、すでに入学前から、入団を希望する人が2人います。私自身も、1ヶ月ほど前に、神戸市のサウナで意識を失った人を介助し、あらためて救命講習など、非常時の備えが、いつ役立つかわからないことを実感しました」と話し、卒業後もさらに防災に関する知識を高める意欲を示しました。

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