南方熊楠賞に塚谷裕一氏

2023年03月22日 18時55分

第33回南方熊楠賞に、植物学の研究で知られる東京大大学院教授・塚谷裕一(つかや・ひろかず)氏58歳が選ばれ、きょう(22日)田辺市と南方熊楠顕彰会から発表されました。

南方熊楠賞は、民俗学や博物学の独創的な研究で知られる熊楠の偉業を称え、熊楠が生涯を閉じた田辺市と南方熊楠顕彰会が1990年に制定したもので、自然科学と人文の分野から毎年交互に選んでいます。

今回の選考理由として、塚谷氏が菌根(きんこん)を介して完全に栄養を菌類に依存する「菌従属栄養植物」など、一つの新属、30の新種を含む44の植物の新分類群を命名するなど研究をリードし、その成果や普及への活動は、熊楠に通ずるものがあると評価されました。

塚谷氏は「賞を頂いた者としての責務は、後進の若者たちがより広い視点と守備範囲を保てるよう、支援していくことだ」などとするコメントを出しています。

授賞式は5月6日、田辺市で行われます。

WBSインフォメーション

WBSショッピング55