「フェニックス褶曲」ガイド同伴で見学可能に

2023年03月19日 16時20分

歴史・文化

すさみ町の海岸部にある折り畳まれたような珍しい地層「フェニックス褶曲(しゅうきょく)」の園地(えんち)整備が完了し、今月(3月)から、ガイド同伴で見学できるようになりました。

フェニックス褶曲と見学者たち

フェニックス褶曲は、すさみ町口和深(くちわぶか)の海岸部、吉野熊野(よしのくまの)国立公園の特別保護区にあり、海底の地殻変動などによって出来た、折り畳まれたように大きく曲がった地層が露出しているもので、間近で見ることができます。これは、砂岩(さがん)と泥岩(でいがん)が交互になった地層で、上下が入れ替わった逆転層(ぎゃくてんそう)でもあります。

そして、南紀熊野ジオパークを代表するジオサイトのひとつで、中学校の理科の教科書に掲載されるなど、珍しい地形ということもあり、人気ですが、訪問には、危険が伴う箇所もあったため、このほど、環境省が園地整備を行い、急な岩の斜面に鎖をつけたり、案内板などが設置されました。

鎖を伝って岩場を降りる見学者たち

そして、すさみ町などが入園をルール化し、干潮時だけの入園とすることや、町が実施する講習を受けたガイドを同行することなどの条件付きで、3月1日から、一般の訪問や見学が出来るようになりました。

ガイドの先導で岩場を進む参加者たち

また、国道42号沿いの園地入口には、フェンスを設置、普段は施錠され、入園人数の制限もあります。

園地入口は普段は施錠されている

訪問・見学希望者は、事前に、すさみ町観光協会に申し込む必要があり、協会では、ホームページで、ガイドのあっせんを含めた料金や申込み方法などを紹介しているほか、電話0739・34・3200で、問い合わせに応じています。また、海からフェニックス褶曲を見学できる「漁船クルーズ」も運航しています。

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