第8回全国被災地語り部シンポ広川町で3月18日開催

2023年03月08日 23時31分

イベント災害・防災社会

第8回全国被災地語り部シンポジウムが今月(3月)18日、「稲むらの火」の逸話を生んだ偉人、濱口梧陵(はまぐち・ごりょう)のふるさと、和歌山県広川町で開かれます。

シンポジウムを主催する実行委員会のメンバー(左から池本さん、金さん、山地さん)

これは、稲むらの火の館や野島断層保存館など防災関連の施設などでつくる実行委員会が主催するもので、和歌山県内での開催は初めてです。

シンポジウムでは、開催当日の午前中、参加者が、梧陵が私財を投じて造った「広村堤防」や「稲むらの火の館」を見学した後、パネルディスカッションが行われます。

「200歳の語り部 巨大地震と津波を考える」と題して開かれるパネルディスカッションには、パネリストとして、稲むらの火の館の崎山光一(さきやま・こういち)館長をはじめ、雲仙岳災害記念館の杉本伸一(すぎもと・しんいち)館長、北淡(ほくだん)震災記念公園の米山正幸(こめやま・まさゆき)総支配人、震災遺構・門脇(かどわき)小学校のリチャード・ハルバーシュタット館長、それにコメンテーターとして、阪神大震災後に被災地・神戸市に設立されたエフエムわぃわぃ代表理事の金千秋(きむ・ちあき)さんらが登壇します。

この後、2つの分科会が開かれ、分科会1の「全国の災害語り部の取組みと歴史」では、安政南海地震、昭和南海地震、阪神淡路大震災、東日本大震災、紀伊半島大水害についてそれぞれ語り部や郷土史家が話し、分科会2の「文化・社会の語り部~平時からの取組み」では、南三陸ホテル観洋の女将、阿部憲子(あべ・のりこ)さんや、白浜町文化財審議会委員の玉田伝一郎(たまだ・でんいちろう)さんらが登壇します。

そして議論の後、野島断層保存館部長の池本啓二(いけもと・けいじ)さんが総括を行います。

また、シンポジウムの最後には、「和歌山語り部宣言」を発表することにしていて、実行委員長をつとめる神戸大学地域連携推進本部特命准教授の山地久美子(やまじ・くみこ)さんは、「災害への備えは、ゆっくりするときと頑張る時があって継続できるもの。東日本大震災の経験を踏まえて、30年以内に高い確率で発生するとされる南海トラフ地震に備え、発生するまでどうつないでいくかを考えた宣言にしたい」と話しています。

第8回全国被災地語り部シンポジウムは、「稲むらの火」の逸話を生んだ偉人、濱口梧陵(はまぐち・ごりょう)のふるさと、広川町で開かれ、今月18日の午前中に広村堤防などの見学が行われ、午後にパネルディスカッションと分科会が開かれます。

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