高野町の世界遺産、高野山真言宗・総本山金剛峯寺(こんごうぶじ)できょう（５日）、春の訪れを告げるとともに、霊場開きの合図となる恒例の「高野(こうや)の火まつり」が行われました。

これは、護摩(ごま)を焚(た)いて、招福や厄よけを祈る荘厳な法会で、参詣者らおよそ１２００人が見守りました。今年（２０２３年）は、ロシアによるウクライナ侵攻の早期終結や、新型コロナウイルス感染の終息も祈願されました。

会場では、四方に竹を立てて縄を張り、結界を表現、ほら貝の音が鳴り響く中、山伏姿の若い僧侶らおよそ５０人が登場しました。そして、邪気を払う儀式のあと、結界の中に設けた高さ１・７メートル、直径３メートルほど護摩壇に火をつけ、参詣者らが願い事などを記した木札を次々と焚き上げました。