来年開校予定の有田市立有和中、校舎竣工式開く
2023年02月23日 19時28分
和歌山県有田市(ありだし)にある中学校4校を統廃合し、来年(2024年)開校する、有田市立有和(ゆうわ)中学校の校舎が完成し竣工式がきょう(23日)行われました。
校舎は現在の箕島(みのしま)中学校の一角におととし(2021年)8月から
建設が進められていました。
校舎が完成したことから、きょう、新しい校舎で有田市の望月良男(もちづき よしお)市長ら関係者が出席して、竣工式が行われました。
望月市長は「大勢の皆さんのお力添えを受け、無事竣工したことに感謝します。
1年後の開校に向けしっかり準備して、統合が完了し、生徒に意気揚々とエネルギッシュに中学校生活を送ってもらえるようにしたい」と挨拶しました。
このあと、関係者によるテープカットが行われました。
この建物を設計した設計者を代表し隈研吾建築都市設計事務所を主宰する
隈研吾(くま けんご)さんは「明るくて、やさしくて、みんなが入りやすい雰囲気の建物にしました。最先端の技術と自然素材の校舎で、きっといい子が育ってくれると思います」と話していました。
校舎には紀州材が使われているほか、教室に向かうエントランス部分の壁には特産の有田みかんの皮練りこんだ漆喰(しっくい)が使われていて、みかんの持つオレンジ色のやさしい味わいが表現されています。
有和(ゆうわ)中学校は来年春、市内の保田(やすだ)中学校と文成(ぶんせい)中学校が、すでに初島(はつしま)中学校と統合した箕島中学校と一緒になって開校する予定です。
それまでの間、現在の箕島中学校が今年4月から校舎を先に使用します。
またきょう(23日)は和歌山市出身の日本画家故清水達三(しみずたつぞう)さんの描いた日本画が清水さんの長女、薫(かおる)さんから寄贈され、除幕式も行われました。