万博関連の情報<発信:和歌山県>

万博関連の情報<情報発信:和歌山県>

白浜町アドベンチャーランドで永明らのお別れセレモニー開く

2023年02月21日 20時12分

社会

和歌山県白浜町のテーマパーク「アドベンチャーワールド」できょう(21日)、お父さんパンダ「永明(えいめい)」と双子の姉妹の「桜浜(おうひん)」、「桃浜(とうひん)」が中国へ旅立つのを前に、お別れセレモニーが開かれました。

パンダの様子が画面に映し出された(白浜アドベンチャーワールドで)

永明は30才のオスで、1994年の来園から28年間で16頭の子供をもうけ、パンダファミリー繁栄の立役者となりました。28才での繁殖成功は「現在の飼育下で自然交配し、繁殖した世界最高齢のジャイアントパンダ」ということです。これらの功績が評価され、和歌山県勲功爵(わかやまけんくんこうしゃく)や日本動物大賞グランプリが贈られ、昨年(2022年)には「中日友好特使」も拝命しました。

また桜浜と桃浜は2014年に父・永明と母・良浜(らうひん)の間に生まれた双子の姉妹で、8才となった現在までケガや病気もなく元気に成長してきました。

きょう(21日)午後4時から開催されたジャイアントパンダとのお別れのセレモニー「ありがとう!永明 いってらっしゃい!桜浜、桃浜」には別れを惜しむ観客およそ2千人が来場し、3頭のこれまでの軌跡を振り返る映像が上映され、生中継でパンダが姿が映し出されると、訪れた人から大きな歓声が上がりました。

そのあと、飼育員を代表して品川友花(しながわ・ゆか)さんが「パンダの飼育の基礎はすべて永明から教わりました。本当にありがとう。いつか永明の子孫が野生に帰る日が来ること願っています」とメッセージを贈りました。

セレモニーに参加した観客は「いなくなるのは寂しいですが、3頭の幸せな未来のために笑って見送りたい」「永明は元気で長生きして、桜浜と桃浜には相手が見つかっていいニュースが聞きたい」と話しました。

公開最終日となるきょう(21日)は、アドベンチャーランドのブリーディングセンターでの待ち時間が最長2時間になるなど一日でおよそ4千600人が来場しました。

永明、桜浜、桃浜の3頭はあす(22日)、ジャイアントパンダの保全、日中共同繁殖研究の計画に基づき、中国・四川省の成都ジャイアントパンダ繁育研究基地に旅立ちます。

スクリーンに映し出される映像を見る来場者(白浜町アドベンチャーワールドで)

WBSインフォメーション

WBSショッピング55