「バスが来ましたよ」小学生がミュージカルで披露

2023年02月21日 16時51分

教育社会

和歌山県内で、バスを利用して通勤する目の不自由な男性を同じバスを利用する小学生が、代々、10年以上にわたってサポートしていることが広く紹介され、絵本「バスが来ましたよ」にもなった話が、きょう(21日)和歌山市内で小学生によってミュージカルで上演されました。

山﨑さん役の児童(写真左)とサポートする児童を演じる児童(写真中)

これは和歌山大学教育学部附属小学校の児童が演じたもので、去年5月頃から絵本をともにシナリオを書き、地元の劇団員などから指導を受けて練習を繰り返してきました。

きょう(21日)和歌山市にある和歌山城ホールで行われた発表会には、絵本の主人公となった和歌山市の職員、山﨑浩敬(やまさき・ひろたか)さんも来場し客席で鑑賞しました。

客席から児童の演技を見守る山﨑さん(和歌山城ホールで)

山﨑さんは、定年の日に子どもたちから手づくりのメダルをもらうシーンや「バスが来ましたよ」と、バスに誘導する児童の演じる場面や歌声に、時折、涙をぬぐいながら拍手を送っていました。

児童の熱演に時折涙ぐむ山﨑さん(和歌山城ホールで)

山﨑さんは、「40才過ぎで人生が終わったと思ったが、子どもたちに勇気づけられた」と話し、今後については、「障害があっても頑張ってこられたのは子どもたちのおかげだと知ってもらえるよう、そして、そうした子どもたちがたくさんでてきてくれるよう、小学生らに伝える活動に取り組みたい」と、感激した表情で話しました。

また山﨑さん役を演じた6年の西村翼(にしむら・つばさ)さんは、「目の不自由な人の仕草をネットなどで調べたが演じるのが難しかった。これからも人の役に立つことに取り組みたい」と話していました。

また、きょう(21日)は実際に山﨑さんらをサポートした児童2人もミュージカルを鑑賞しました。

ミュージカルを演じる附属小の児童(和歌山城ホールで)

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