「キュウソネコカミ」に委嘱 県警特殊詐欺被害防止広報大使

2023年02月15日 20時05分

社会

和歌山県警察本部の特殊詐欺被害防止広報大使をロックバンドの「キュウソネコカミ」が務めることになり、きょう(2/15)、和歌山市で委嘱式が行われました。

キュウソネコカミのヤマサキさんに委嘱状が手渡された

「キュウソネコカミ」は、若者に人気のロックバンドで、ボーカルとギターを担当するヤマサキセイヤさんが御坊市出身ということで、県警が、特殊詐欺被害防止の啓発に関して若者への訴求を狙って委嘱したものです。

委嘱式は、きょう午後4時から和歌山市の和歌の浦アート・キューブで行われ、5人のメンバー全員が出席して、県警の髙砂浩之(たかす・ひろゆき)生活安全部長から委嘱状を受け取りました。

式典で、県警の髙砂・生活安全部長は、「キュウソネコカミの皆さんからの強力なメッセージ発信が、若い世代を中心に県民に伝わり、防犯力を高めてくれることを期待しています」と挨拶しました。

挨拶する髙砂・生活安全部長

委嘱状を受け取ったキュウソネコカミのメンバーは、「今回、和歌山県警からのコラボの話と聞いて最初は巨大なドッキリかと思いました」と笑いを誘い、「キュウソネコカミのファンは、若い世代だけでなく、老若男女いろんな世代の人がいるので、特殊詐欺被害防止について発信していきたい」と語りました。

記者の質問に答えるキュウソネコカミのメンバー

また、バイト感覚で受け子や出し子として特殊詐欺の犯罪に関わるケースの多い若者に向けて「おいしい話はないぞ。簡単に金は稼げない。自分を見失うな」と呼びかけ、「特殊詐欺ぶっとばす」と5人そろって拳をつきあげました。

去年1年間に和歌山県内で確認された特殊詐欺被害の件数は102件、被害額は1億7300万円余りでいずれも前の年の2倍以上となっています。また今年は、1月の1ヶ月間だけで9件、1億2500万円余りの被害が確認されています。

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