【新型コロナ】和歌山県・発生からの3年間を総括

2023年02月14日 16時13分

福祉・医療

和歌山県は、県内で新型コロナウイルス感染症が初めて確認されてから、きのう(13日)で3年が経ったことを受け、きょう(14日)感染第8波までの県内の感染状況をまとめました。

県では、去年(2022年)10月13日から始まった感染第8波が、去年12月20日以降、5歳から10歳代の子どもの感染が減少に転じた時点をピークとみています。

とくに第8波ではオミクロン株の流行で感染爆発がおこり、病院や高齢者・障害者施設、学校を中心に集団感染・クラスターが406件発生し、同じ施設で複数回発生したケースも相次ぎました。

また、高血圧や糖尿病など基礎疾患のある高齢者が、新型コロナ感染がきっかけで重症化して死亡するケースも多発し、人口10万人あたりの粗死亡率(そしぼうりつ)が第1波から第7波までは全国20位台だったのが、第8波では全国16位に上がりました。

きょうまでの3年間で、県内の累計の感染者数が23万4261人、死者が504人に達し、県民の4人に1人が感染したと推定しています。

記者会見に臨む野尻技監(2月14日・和歌山県庁)

ところで、ことし(2023年)5月8日に、新型コロナがインフルエンザなどと同じ5類感染症に移行するのを控えていることを踏まえ、 県・福祉保健部の野尻孝子(のじり・たかこ)技監は、今後の県の対応について「我々は診療医療機関数を増やしたいと考え、医療関係者や一般に向けた講演会の開催や、アドバイザーの設置を検討している。あわせて、これまでの代表的な症例集の編さんを行うほか、5月以降も、病床確保のための予算を国に要求していく」と述べました。

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