日本農業賞・和歌山県代表に「わかやま布引だいこん」の生産販売協議会

2023年01月23日 17時29分

社会経済

全国各地で農業の経営や技術の改善に取り組み、地域社会の発展に貢献している個人や団体を表彰する、今年度(2022年度)の日本農業賞の和歌山県審査会で、和歌山市布引(ぬのひき)地区で「布引だいこん」の生産と販売に励む「JAわかやま南ブロック大根生産販売協議会」が、和歌山県代表に選ばれ、きょう(23日)表彰されました。

表彰後の記念撮影(1月23日・和歌山市・グランヴィア和歌山)

JAわかやま南ブロック大根生産販売協議会では、現在47の生産農家が、和歌山市南部の布引地区で布引だいこんを生産し、おもに地元や京阪神へ出荷しています。

布引だいこんは、江戸時代から生産されていて、沿岸の水はけの良い砂地で出来る柔らかくみずみずしい大根で、おでんや煮物、サラダなどに適しています。

おととし(2021年)5月には和歌山県の農産物として初めて地理的表示・GI(ジーアイ)に登録され「わかやま布引だいこん」としてブランド力向上に努めているほか、和歌山大学や和歌山市といった産官学と連携した後継者育成や都市農業の研究、販路拡大などを展開していることなどが、高く評価されました。

表彰状の授与

きょう、和歌山市のホテル・グランヴィア和歌山で、JA和歌山中央会の次本圭吾(つぎもと・けいご)会長と和歌山県の岸本周平(きしもと・しゅうへい)知事が、協議会の吉田謙二(よしだ・けんじ)会長に表彰状を授与しました。

協議会の吉田謙二会長

吉田会長は「大変嬉しい。小規模な生産グループだが、近ごろでは若い後継者も増えてきている。これからも高品質の大根を出荷し、市場や消費者の信頼を保ちたい」と話しています。

JAわかやま南ブロック大根生産販売協議会は、和歌山県代表として、日本農業賞の全国審査に進みます。

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