氷点下の高野山で寒中水行
2023年01月22日 16時42分
高野町の世界遺産、霊場・高野山の奥の院「水行場(すいぎょうば)」で、きょう(22日)、高野山真言宗(しんごんしゅう)の信者らが、冷たい水に入って心身を清める「寒中水行」が行われました。
これは、奈良県川上村(かわかみむら)の宝寿院(ほうじゅいん)が、毎年行っている真冬の荒行事で、60年以上続く、冬の風物詩となっています。
この日の気温は氷点下1度、水温は0度で、宝寿院の女性副住職、辻田真海(つじた・しんかい)さん62歳と、20代から50代の男女8人が、数珠を持ち、わら草履に白装束で水行場に入りました。そして、腰まで、水に身を沈め、目を閉じて合掌し、拍子木が打ち鳴らされる10分あまりの間、一心不乱に般若心経を唱えていました。
行を終えた辻田副住職は、震えながら「川の水で身を清め、心願成就を祈った」と話しました。