和歌山市で切断遺体発見 水死男性との関連捜査

2023年01月20日 18時49分

事件・事故社会

和歌山県和歌山市の紀ノ川の堤防道路に放置されていた車のトランクなどから切断された遺体の入ったキャリーケースが見つかり、和歌山西警察署が、死体遺棄事件として捜査しています。また、紀ノ川の河口付近では、男性の水死体が見つかっていて、警察が関連を調べています。

軽乗用車が放置されていた紀ノ川沿いの堤防道路(2023年1月20日)

警察によりますと、おとといの午後5時半頃、「和歌山市北島の紀の川北岸の堤防道路に、早朝からずっと軽乗用車が放置されている」との通報があり、駆け付けた警察官が調べたところ、車のトランクから血のついたキャリーケースが見つかり、さらに付近を捜索したところ、紀ノ川に架かる河西橋の橋脚の土台に別のキャリーケースがあるのを発見しました。

キャリーケースがあった橋脚の土台(右端にケースがあった)

警察は、きのうの朝にかけて付近を捜索した後、キャリーケースを司法解剖に回して中身を調べ、切断された遺体と確認しました。

また、キャリーケースが見つかる10時間以上前のおととい午前7時頃、紀ノ川河口にある和歌山市のごみ処理場「青岸エネルギーセンター」からさらに川下へ400メートルの地点で、うつぶせで浮かんでいる中年男性の水死体が見つかりました。

現場近くにある河西橋

水死した男性は、長袖シャツにスパッツという下着姿で、放置されていた車の近くには、衣服や靴などが置かれていたということです。

放置されていた軽乗用車は、和歌山市内の業者が所有するレンタカーで、水死体となって発見された男性が、車の中に残されていた免許証の写真とよく似ていることから、警察は、遺体の男性が、免許証に記載された県内の50歳代の男性と同一人物とみて、切断された遺体との関連を捜査しています。

軽乗用車が放置されていたのは、和歌山市北島の紀の川北岸の堤防道路で、自動車は通行できない河西橋の西側およそ50メートルのあたりでした。

また、もう一つのキャリーケースが見つかったのは、河西橋の北詰から6つ目の橋脚の土台です。

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