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和歌山市で切断死体発見 放置車両と橋の橋脚から

2023年01月19日 22時14分

事件・事故社会

和歌山県和歌山市の紀ノ川沿いの堤防道路で放置されていた車のトランクと、近くにかかる橋の土台部分から、死体の入ったキャリーケースが見つかり、和歌山西警察署が、死体遺棄事件として捜査を始めました。

死体の発見現場となった河西橋付近(2023年1月19日)

警察によりますと、きのう午後5時半頃、「和歌山市北島の紀の川北岸の堤防道路に、早朝からずっと軽乗用車が放置されている」との通報があり、駆け付けた警察官が調べたところ、車のトランクから、血のついたキャリーケースが見つかり、さらに付近を捜索したところ、紀ノ川に架かる河西橋の橋脚の土台に、別のキャリーケースがあるのを発見しました。

警察は、昨夜からけさにかけて付近を捜索した後、キャリーケースを司法解剖に回して中身を調べ、きょう昼前に切断された死体と確認しました。司法解剖は、現在も行われていて、死体の性別や年齢はわかっていません。

また、警察官が放置車両を調べる10時間以上前のきのう午前7時頃、紀ノ川河口にある和歌山市のごみ処理場「青岸エネルギーセンター」付近の水中で身元不明の水死体が見つかっていて、放置車両に残されていた免許証の写真によく似た人物だということです。

紀ノ川の堤防道路に放置されていた軽乗用車はレンタカーで、警察が、詳しい契約内容を調べています。

軽乗用車が放置されていたのは、和歌山市北島の紀の川北岸の堤防道路で、自動車が通行できない河西橋の西側およそ50メートルのあたりでした。

放置車両があったのは右から2つ目の道路標識の付近

また、もう一つのキャリーケースが見つかったのは、河西橋の北詰から6つ目の橋脚の土台です。

2つ目のキャリーケースが見つかったのは手前から4本目の橋脚

死体が見つかった現場付近には、今夜、多くの報道陣が詰めかけ、上空には、報道のヘリコプターが旋回しました。

毎日、自転車で河西橋をわたって通勤している50歳の男性は、きのうの午後6時頃、警察官が放置車両を調べている様子を目撃していました。男性は、「車両の近くにパトカーが2台停まっていたので、交通事故があって、警察官が運転手に話を聞いているのかと思いました」と話していました。

また、ニュースの一報を知り駆け付けた近くに住む2人の女子高校生は、「身近でこんなことがあると、家がすぐそこにあるので、すごく怖い」「最近、引っ越してきたので、これからは、河西橋を利用しようと思っていた矢先にこんなことがあり、使いづらい」と話していました。

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