和歌山東署・紀の川河川敷で大規模地震想定の救出救助訓練
2023年01月17日 16時18分
阪神・淡路大震災から28年が経ったきょう(17日)和歌山市の紀の川の河川敷で、和歌山東警察署による救助救出訓練が行われました。
訓練は、和歌山市で巨大地震が起き、車両の中に人が取り残されたという想定で、きょう午後1時半からおよそ1時間にわたって、和歌山市川辺(かわなべ)の紀の川河川敷で、和歌山東警察署や県警の警察航空隊、機動隊などの警察官のほか、地元のドローンのオペレーション企業など、あわせておよそ30人が参加して行われました。
きょうの訓練では、ドローンで上空から撮影した被災状況を現地指揮所に伝送する訓練や、警察犬「ヨハン号」が車両の中を捜索する訓練、機動隊員が丸のこで車両を塞ぐ鉄骨を切断したり、バールを使ってドアをこじ開けたりして、被災車両に取り残された被災者を救出し、県警のヘリコプター「きのくに」へ搬送しました。
訓練後、講評した和歌山東警察署の佐向伸次(さこう・しんじ)署長は、28年前の震災時、機動隊員として神戸市内の警察署に派遣された時の経験を、参加者に話し伝えました。
その上で、訓練の意義について「あれから資機材や装備、機構は改善されたが、震災を忘れずに、訓練の練度を上げることが大事。災害は忘れた頃にやってくるので、県民の皆さんも、是非、備えをして欲しい」と話しています。