石段を駆け上がり福を掴め!・第6回「速駈詣り」紀三井寺で開催

2023年01月09日 17時19分

イベントスポーツ

231段の急な石段を駆け上がって1年の健康を祈願する「福開き速駈詣り(はやがけまいり)」が、きょう(9日)和歌山市の紀三井寺(きみいでら)で行われ、子どもから高齢者まで、健脚自慢のおよそ200人がタイムを競いました。

渾身の力でダッシュする男性ら(1月9日・和歌山市・紀三井寺)

速駈詣りは、地元のランニングチーム「汗濁大学(あせだくだいがく)」が、紀三井寺の前田泰道(まえだ・たいどう)貫主(かんす)とともに、和歌山市の新たな名所のひとつとして発信しようと企画したもので、部活の学生らが練習で使う急な石段を活用して、2018年から毎年1月に開いている新春恒例の行事で、今回で6回目です。

手すりにつかまりながらゴールを目指す男性

午前9時から始まった競技では、参加者が2人1組になって、スタートの合図で「結縁坂(けちえんざか)」一気に駆け上がりました。

参加者は沿道の力強い声援を受けながら、険しい表情と激しい息づかいで駆け上がり、中には、手すりを掴みながらやっとの思いで最上段にたどり着き、転がりこんで動けなくなる人もいました。

声援を背に結縁坂を駆け上がる女性参加者

趣味でマラソン大会などに出場しているという、京都府から参加した55歳の男性は「足のケガのリハビリとして3年ぶりに参加しました。やはりキツいですが、ことしは跳ね上がる良い年になりそうです」と充実した表情で話していました。

ことし初めて長男(右)と次男との親子出場を果たした白ふんどしがトレードマークの中谷匡登さん(左)

また、毎年、筋骨隆々の肉体に白いふんどしをしめて駆け上がる姿が定番となっている、年男で和歌山市の整形外科医・中谷匡登(なかたに・まさと)さん47歳は「患者の足腰の健康を願って参加しています。ことしは高校1年の長男と中学1年の次男が、初めて参加してくれました。白いふんどし姿のおやじを家族であたたかく応援してもらえて、とても有難いです」と笑みを浮かべました。

ことし、最も速いタイムで駆け抜けた男性に贈られる「福結び速駈王(はやがけおう)」の称号を手にしたのは、2年連続で京都府の消防士・石田諒太(いしだ・りょうた)さん33歳でタイムは25秒31、「早駈姫(はやがけひめ)」は大阪府の柴田友香(しばた・ゆか)さん31歳で33秒69でした。

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