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霊験高まる災難よけ神符、熊野那智大社で神事

2023年01月08日 15時54分

歴史・文化

那智勝浦町の世界遺産、熊野那智大社の「牛王神璽祭(ごおうしんじさい)」が、きょう(8日)、那智の滝の前で営まれました。

これは、災難よけのお札(ふだ)「牛王神符(ごおうしんぷ)」の霊験を高める神事で、神職が祭壇に向かい、魔を払うと伝わる柳の小枝を板に激しく打ちつけ、バチバチと音を鳴り響かせました。

神符は、熊野地方で神々の使いとされる3本足の八咫烏(やたがらす)の小さな絵を並べて、文字が書かれているもので、大社では、元日に滝からくみ上げた水で墨をすり、参拝者に有料で授与するため、翌2日に100枚を刷りました。

初詣に来ていた北海道の44歳の男性は、地元で夏に行われる火祭りの実行委員長で、大社が夏に実施する神事に触発されて、火祭りが始まったといい「毎年参拝しているが、神璽祭は初めて。枝を打つ様子に驚いた」と語り、良い新年になるよう願っていました。

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