デイサービス施設で餅つき大会 四世代が交流

2022年12月29日 22時55分

イベント社会

年の瀬も押し迫ったきょう(12・29)、和歌山市のデイサービス施設でもちつき大会が開かれ、利用者が、地域の人とともに、餅を丸めて会話を楽しんでいました。

餅を丸める利用者ら(2022年12月29日・やすらぎの家で)

和歌山市北出島のデイサービス施設「やすらぎの家」では、毎年、正月を前にしたこの時期に、もちつき大会を開いています。

もち米を蒸してもちつき器に

施設のガレージでは、水にひたしたもち米を蒸した後、もちつき器で餅を作り、ガレージと家の中で、利用者や地域住民、それに施設の運営を手伝うボランティアの人たちが、できたばかりのアツアツの餅を丸めて一口サイズにしていました。

もちつきには、3歳の幼い子どもから92歳の施設利用者まで4世代に及ぶ幅広い年齢層の人たちが参加し、会話に花を咲かせながら、餅を丸めていました。

また、オーナーの友人で、落語家の桂枝曾丸さんも駆け付け、参加者とともに、餅を丸めていました。枝曾丸さんは、「こうした施設で、小さな子どもも一緒にもちつきするのは珍しいと思うし、4世代が集まって来年のことを話したりするのは、本来のもちつきの意義があると思う」と話しました。

枝曾丸さんも参加(中央)

病気で左半身不随の障害のある「やすらぎの家」のオーナー、北山尋唯(きたやま・ひろただ)さんは、「私自身が病気を経て、人と人との助け合いが大切と実感した経緯があり、利用者の皆さんを家族と思って接しています。来年は、さらに家族を増やすとともに、サポートする立場のスタッフも募集していきたい」と話していました。

右端が北山さん

ボランティアでもちつき大会に参加した川口慈教(かわぐち・じきょう)さんは、「皆さん、ここに来るのが楽しみで集まっています。みんなに愛されるオーナーで、ここに来ると、安らぐことができます」と話しました。

施設では、新型コロナウイルス感染が拡大するまで、つくった餅を、近隣住民に配っていましたが、今年も、もちつきに参加した人だけに配られました。

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