【新型コロナ】和県の年末年始、和市病院に臨時の発熱外来設置
2022年12月26日 20時53分
新型コロナウイルス感染症の患者が急増する中、和歌山県はきょう(12/26)、年末年始の期間中、和歌山市の病院に臨時の発熱外来を設置し、解熱剤を処方するほか、抗原キットを配布することを明らかにしました。
県は、新型コロナウイルス感染者の増加に備えて医療体制を強化するため、県内の医療機関に対し、土曜の午後や休日の診療も行うよう呼びかけ、これまでに159の医療機関が対応しています。
こうした中、さらに体制を強化するため、県医師会から医師の派遣などの協力を得て、年末年始の12月30日から来年1月3日までの期間中、和歌山市西田井(にしたい)にある誠祐(せいゆう)記念病院の駐車場に、ドライブスルー方式の検査と、診断、解熱剤の処方を行う臨時の発熱外来を設置することになりました。対象は、15歳から65歳未満で症状の軽い人で、妊婦は除きます。診療を受けられるのは、一日につき60人までとなっていて、Webの予約フォームから申し込む必要があり、前日の午前9時から当日の午前7時まで受け付けています。診療にかかる費用は、ほかの医療機関で新型コロナの診療を受ける際と同じように、初診料など費用の一部の自己負担があります。
また、臨時の発熱外来が設置される誠祐記念病院の駐車場では、年末年始の期間中、軽い症状のある人や濃厚接触者で無症状の人を対象に、抗原検査キットが、ドライブスルー方式で無料配布されます。配布期間は12月30日から1月3日までの毎日午後2時から4時までで、予約の必要はありません。一日につき500セット限定の配布となります。
きょう記者会見で発表した県福祉保健部の野尻孝子(のじり・たかこ)技監は、「感染者が爆発的に増えている中、感染しない、感染させない行動を再度、徹底してほしい。また、発熱などの症状に備えて、あらかじめ自宅に解熱鎮痛剤や整腸剤などの薬を準備してほしい。さらに救急での受診は、本当に必要な人に対応できるよう、緊急でない場合は、昼間の受診を心がけてほしい」と呼びかけました。
なお、土曜の午後や日曜・祝日も診療を行う159の医療機関の一部は、年末年始も診療が可能で、開設している医療機関は、12月30日が70、31日が45、1月1日が43、2日が49、3日が48の医療機関となっていて、詳しくは、県のホームページで確認できます。