職業能力開発厚労大臣表彰の伝達式
2022年12月27日 17時55分
今年度(2022年度)の職業能力開発関係・厚生労働大臣表彰の伝達式が、このほど(26日)和歌山県庁で行われ、長年にわたり大工の技術継承につとめ、技能検定委員としても尽力した、田辺市の株式会社中村工務店の中村静男(なかむら・しずお)社長72歳に、和歌山県の岸本周平(きしもと・しゅうへい)知事から、厚生労働大臣表彰状が伝達されました。
この表彰は、若手の育成や技能検定を推進するため、長年にわたり、大工の技術継承や技能検定委員につとめ、模範となる個人や事業所などを表彰しているもので、今年度、和歌山県からは中村工務店の中村社長が推薦されたものです。
きのう(26日)、県庁の知事室で岸本知事が中村社長に表彰状と記念品を伝達し、岸本知事は「私のような昭和時代の人間は、職人さんへの憧れやリスペクトがあったが、いまの子どもたちにも、そのようなリスペクトを取り戻したい」と述べました。
中村社長は、自社以外も含めて、若手の大工に木造建築の技法「墨付け(すみつけ)」などの技術を指導したり、積極的に技能検定の受検を推進したことが高く評価され「いまはIT関連などの職業に人気が高い一方で、途中から大工に転職する人もいます。県・産業技術専門学院出身の大工は技能検定の成績が大変良いので、高い技術を持った若手を更に育てて欲しい」と話しています。