仁坂吉伸知事・退任会見「幸せな機会を頂いた」
2022年12月16日 12時22分
和歌山県の仁坂吉伸(にさか・よしのぶ)知事は、きょう(16日)任期満了を迎え、4期16年にわたった県政のリーダーとしての役目を終えます。
仁坂知事は、1950年・和歌山市出身の72歳、和歌山大学教育学部附属小・中学校や県立桐蔭(とういん)高校から東京大学経済学部を経て、旧・通産省、現在の経済産業省の官僚となり、製造産業局次長やブルネイ大使などを歴任しました。2006年12月17日、前の知事が官製談合事件で辞職し逮捕されたことに伴う知事選挙で初当選し、4期連続で当選しました。
仁坂県政では、公共工事の入札制度改革や、県内産業の振興、紀伊半島一周道路などの交通インフラ整備促進、紀伊半島大水害からの復興、観光やワーケーションの発信、新型コロナウイルス対策などの政策に尽力しました。
きょう午前10時に和歌山県庁で開かれた退任記者会見で、仁坂知事は「あっという間の16年だったが、県の勢いを取り戻すために一生懸命にやってきた。ふるさとのために尽くす非常に幸せな機会を頂いた。高齢化や人口減少など宿題を沢山抱えているが、制度設計をだいぶやり直したので、これからは随分やりやすくなると思う」と自らの4期16年を総括し「和歌山県、和歌山県政は永遠だ。これからは一県民として見守りたい」と述べました。
仁坂知事は、きょう午後3時に県庁正面玄関前で行われる退任式に臨み、県庁を後にします。