子ども食堂支援の和歌山盲学校 ボランティア表彰
2022年12月12日 20時13分
和歌山県立和歌山盲学校の生徒が取り組んでいる古着を換金して子ども食堂を支援する活動が、「第26回ボランティア・スピリット・アワード」に選ばれ、きょう(12/12)、盲学校で授賞式が行われました。
この賞は、“誰かのために何かを変える”ことを目指してボランティア活動を行っている中学生と高校生を応援するプログラムで、1995年、プルデンシャル・ファイナンシャルがアメリカでスタートさせ、日本では、プルデンシャル・グループが1997年にスタートさせています。
26回目となる今回は、全国355校から応募があり、審査の結果、ブロック賞30組と、コミュニティ賞150組が選ばれました。
和歌山県内では、コミュニティ賞に、県立和歌山盲学校の「中高生徒会」と県立熊野高校の「kumanoサポーターズボランティア班」が選ばれました。
このうち、和歌山市府中の和歌山盲学校では、きょう午後、授賞式が行われ、ジブラルタ生命・和歌山第一営業所の嵯峨山健(さがやま・たけし)所長が、高等部2年で、中高生徒会会長の川西星成(かわにし・せな)さんに表彰盾を手渡しました。
和歌山盲学校は、在校生と保護者、教職員らで持ち寄った古着を換金して子ども食堂に必要な機材を購入し、和歌山市三沢町(みさわちょう)にある子ども食堂「kitchen(キッチン)夢小屋(ゆめごや)」に贈る取り組みを、去年から行っていて、これまでにワゴンやフードカバーなどを寄贈しています。
表彰式に出席した、いずれも中高生徒会の役員で、会長の川西さんと、高等部3年で副会長の楠本修土(くすもと・しゅうと)さん、高等部2年の柴田凜々花(しばた・りりか)さんと今井崇嗣(いまい・たかつぐ)さんの4人は、「2年間の取り組みが賞につながったのはうれしい。他の子ども食堂にも贈れるよう頑張りたい」「地域とのつながりができた上に受賞できてうれしい」「古着をくれた生徒や先生のおかげで、とても誇らしい」「評価されてうれしいし、これを機に、後輩たちにつなげていきたい」と話していました。
和歌山盲学校の中高生徒会のメンバーは、先月(11月)、主催者が行った、受賞者によるオンライン交流会で他の高校の生徒とやりとりをしていて、松下香好(まつした・かこ)教頭は、「自分たちに何ができるかを考えて取り組んできた生徒たちにとって、他校の生徒と会議をしたり、表彰してもらうことができてよかったです」と話していました。