「障害者の機能回復を」橋本市でホースセラピー開催

2022年12月05日 12時00分

イベント社会福祉・医療

馬に乗ることで脳が刺激され、障害者の機能回復を促すとされる「ホースセラピー」のイベントがおととい(12/3)、橋本市の紀の川河川敷で開かれ、障害のある人たちが、馬にまたがり設定されたコースを一周しました。

橋本市向副で行われたホースセラピーのイベント(2022年12月3日)

これは、橋本市障害児者父母の会が、和歌山県馬術連盟と、和山市で長年ホースセラピーに携わっている乗馬クラブ「グリーンオアシス」の協力を受けて2008年から毎年、開いてきたもので、新型コロナウイルス感染症の影響で、去年、おととしは中止となり、今年は3年ぶりの開催となりました。

車いすの男性も参加

13回目となった今年は、橋本市向副(むかそい)の紀の川河川敷で、周回コースを作って行われ、障害のある子どもらがポニーの背中に乗り、乗馬クラブのスタッフに支えてもらいながらコースを一周しました。また、参加した親子連れらがサラブレッドの身体をなでて、一緒に写真に納まっていました。

サラブレッドと記念写真に納まる参加者

障害のある長男と一緒に参加した男性は、「馬に乗ることであったかさを感じるし、体幹もよくなると思うので、他にない効果があると思う。息子は、うまく乗れたと思うし、こうした機会があれば、また参加したい」と話していました。

また、14年前から障害者団体と乗馬クラブとの橋渡しをしている、県馬術連盟の石橋英和(いしばし・ひでかず)副会長は「ホースセラピーは、鞍から伝わる特有の刺激が、脊髄を通じて脳を刺激し、障害を改善するとされている。ヨーロッパでは、保険適用される医療行為として1週間に数回、実施されていて、橋本市でも、障害の改善を願って始まったが、実施できるのは年1回にとどまっている」と話しました。

橋本市障害児者父母の会の藤原義久(ふじわら・よしひさ)会長は、「馬には、人間に対する思いやりがあり人にあわせて歩いてくれる。乗馬一体と言う言葉があるように、一体感があって気持ちよく癒される。予算の問題をクリアして年に数回、開ければ」と話していました。

ホースセラピーの後、2頭は、ニンジンやリンゴをもらって食べていました。

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